Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
「バイト…」
「え…?」
「慶太がバイトしてる理由はそれか?」
「あー…はい…。」
「じゃぁ、慶太はもう知ってんだな。」
「はい…。」
それからも先輩と真央との話しは続き、6時になって一旦解散し。
慶太のバイトが夜の8時に終わるということだったから、それ以降4人でまた会うことになった。
「よぉ!!」
「うっす!どうしたんすか?みんな揃って!」
慶太は遅れて来て席についた。
「聞いた。」
「え?」
「こいつの妊娠のこと。」
「あー…聞いたんっすか…」
「聞いたんっすか…じゃねぇよ!!お前、責任取れんのかっ!?」
さっきまで笑顔の先輩の表情は一変して真剣な表情になっていた。
「…取るつもりです。」
それにつられて真剣になる慶太の表情。
「つもりっ!?お前そんな軽い気持ちで責任取ろうとしてんのかっ!?」
「いや…絶対します!!」
「こいつを幸せにする覚悟はあんのかっ!?」
「はい。」
「あのな…こいつには明日両親に話せって念を押した。」
「は…い。」
「何言われてもお前は受け止めろよ?何言われるかわかんねぇぞ?中絶しろって言われるかもしれねぇからな?」
「わかってます…なぁ真央?」
「…は…い。」
真央は今にも泣き出しそうな表情をしている。