Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
「…おはよう。」
私は目をかばうように手を当てながらゆっくりリビングに入る。
「おぉ、おはよう!大丈夫か?」
テーブルを4つのイスが囲み、そこに座る父が口を開く。
「うん…なんとか。」
「そっか。そんな顔じゃー外行けんだろ?今日はゆっくりしろ。」
「ありがとう。」
そんな会話をしている間に母が割り込む。
「あなたも未来も!!早くご飯食べなさい。」
「はーい…」
私はイスに腰を落とす。
「いただきまーす…」
ご飯を食べろと言われても…正直食欲はない…。
…かと言って食べないと母が心配するし…。
んー…まぁ、一口食べればいいかな?
“カチャッ…”
「…ごちそうさまでした。」
私はそう言いながらゆっくり席を立とうとした。