Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
「未来…?もういいの?」
「うん、お腹いっぱいだから。」
「おにぎり握ろうか?」
「うぅん。大丈夫。」
私はそう言いながらリビングを出た。
“ガチャッ”
扉を閉める音が私のため息をかき消してくれた。
昨日からため息しか出ない。
立ち直らなきゃ…真央の幸せを願ってあげなきゃいけないもんね…。
“ヴゥーヴゥーヴゥー”
自分の部屋に戻ろうとした時、私のポケットの中で激しく動く携帯。
画面を開こうとした時、電話が鳴った。
着信名は-秀二先輩-
出ようか迷った。
なぜ電話が来てるのかだいたい予想はついているから…。
でも、出ない訳にも行かず…ゆっくりボタンに指を伸ばす。