Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
重い足を一歩ずつ気力で運びながら自分の部屋に入る。
そして、ゆっくりと机の上に携帯を置く。
それと同時にまた携帯が激しく動き出した。
“ヴゥーヴゥー”
着信名は-秀二先輩-
さっきあんな切り方したから…どうしよう…
出るべき?出たほうがいい?
どうしよう…どうしよう…どうしよう!!!
うんっ!!出よう!!!
ちゃんと謝ろう!!
携帯に手を伸ばした時、携帯は動くのをやめた。
あー…止まった…もっと早く出ればよかった…。
何かもっと気まずくなっちゃうじゃん…。
携帯とにらめっこをしながら考え込む。
自分から掛けるべき?
謝らないとスッキリしないし…謝るだけでも…。
私は着信履歴の“秀二先輩”から発信のボタンを押した。