Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
“プルループルループルルー”
コールが鳴り始める。
それと同時に私の鼓動も早くなる…。
“プルループルループルルー”
『未来っ!!』
2回目のコールで先輩は勢いよく電話に出た。
「はい、さっきはいきなり切ってごめんなさい。」
『どうした?何があった?』
「あ…いや…」
『俺には話せないことか?』
「いや…そういう訳じゃないんですけど…実は、昨日泣きすぎて目が腫れちゃって…会えるような顔じゃないんですよ…」
『はははっ!!そんなことかよっ!!!心配して損したわっ!!』
「…えっ!?そんな笑わなくても…」
『あっ!!わりぃーわりぃー!!だって泣いて目が腫れてるからって俺が冷めたりする訳ねぇーだろ?俺は、お前に対してそんな簡単に冷めるほどの愛じゃねぇーから!!』
「ははっ!!ありがとう。楽になれたっ!!!」
『そっか、さっきと全然違って活き活きした声聞けてよかったわっ!!俺、放課後寄るから!』
「はい、私も先輩の顔が早く見たいです♪」
私はよかったと思う、先輩にこんな極端な話をしただけなのに、こんな幸せなこと聞けるなんて…。