Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
【結果】


先輩との電話を切った瞬間に、また携帯が鳴る。


私は着信名を確認せずに電話に出た。




「もしもし?」

『…あ、未来?』

電話の相手は真央だった。



「うん、どうしたの…?」

『あのさ…実はね、』

「うん。」

嫌な予感がした。


その予感が当たりそうで…怖かった。


『赤ちゃんね…産んでいいって!!!その代わり、学校辞めてちゃんとしなさいって…。』

やっぱり…予感は的中した…。


学校…やっぱり学校辞めなきゃいけないんだ…。


「学校…辞める…の?…真央居なくなったら…私…。」


『未来…ごめん、ごめんね…本当にごめん…未来…私ね、慶太の子供本気で産みたいと思ってるの…慶太との赤ちゃん、産んで幸せな家庭を築きたいの…。』


「わかってる…本当はわかってるはずなんだけど…、私…」

私が言おうとした時に、いきなり真央は私の言葉をさえぎって話しをしだした。


『未来…私のお腹の中には1つの命が宿ってるの。その命は一生懸命心臓動かして生きてるの。どうか、理解してほしい。私は、未来のこと本当に本当に大好き。一番信用してるし、一番頼りになるから…一緒にこの幸せもわかってほしいの。ね…未来?』



「…そ…う…だよね。赤ちゃん産んだら抱っこさせてねっ!!!」


『うんっ♪もちろんっ!!理解してくれてよかった!!!本当にありがとう☆じゃぁね!!』


「うん♪あっ!!!待って!!」


『んっ!?』




< 38 / 160 >

この作品をシェア

pagetop