Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
いつの間にか真央と慶太は肩を並べていた。
そして口を揃えて、
「みんな見てるよ(っすよ)〜!!」って…。
私は真央たちの声でふと我に返る。
「ちょっ!!先輩っ恥ずかしいっ!!!」
「おっ!!わりぃわりぃ。お前が可愛すぎだからっ!!ついつい…」
と言いながら私の頭に手を置いた。
そしてゆっくり撫でてくれた。
私が一番好きな動作なんだけど、この時は恥ずかしいの方が大きかった。
だから、幸せに浸る前に恥ずかしさで顔を上げる事ができなかった。
私はそのままどこかに連れていかれた。
「お〜い!!顔上げてくれよ?」
って言いながら先輩は私の顔を覗きこんできた。
だから私はもっと顔を上げることができない状況…。
「未来?撮るよっ!!」
“3・2・1・カシャッ!”
真央が言って数秒も経たないうちにシャッターが鳴った。
「あっ…」
って言った時には私は頭を上げないまま写ってしまった…。
気づいたらプリクラを撮る中に入っていたみたいだ…。
「未来のばーかっ!!!」
3人声を揃えて言った。
「ちょっと!!ばかって何よっ!!」
私はそう言いながら、みんなの背中を叩いていく。
それなのにみんなは相変わらず、はははっ、って言いながらイジメてくる。