Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
【幸福】
「もぉ~」
と膨れっ面の私。
そんな時、ふわっと香水の匂いと共に私は先輩の腕の中に居た。
「ちょ…せっんぱいっ!?」
「お前が待たせんのがわりぃーんだよ!!」
今、先輩はどんな表情をしているの?
私は見たくて見たくてしょうがなかった。
「だって…真央の所に居たんだもん。」
「俺のこと忘れてたのかー?」
「んー、そーかもっ!!」
ちょっとSになる私。
「あ゛ぁ?」
そう言いながら私を腕の中から出し、眉間にシワを寄せる先輩。
「あははっ!!何その顔ー!!!」
「なにっ…って!!!おまっ!!!」
「先輩かわいい~!!!はははっ!」
先輩の顔がみるみる赤くなっていく。
あぁ…可愛い。私が抱きしめたくなる。