Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
「…い!おーい?南っ!みーなーみーっ!」
「…えっあっ…!?はいっ!!」
「大丈夫か?お前?」
先生は私の名前を何度も呼んでいたらしい。
「…えぇ。」
「あとで職員室に来い。」
「…はい。」
私は何を考えていたんだろう?
空に流れる雲を必死で目で追っていたのはわかる。
-トントンッ…
また後ろから誰かにつつかれた。
当然のごとく、直哉だった。
「おい?本当に大丈夫なのか?」
心配そうな顔で私を見つめる。
「うん。」
そんな目を、私は逸らすことができなかった。
-ガラガラっ…
少し重いドアを開けながら職員室に入る。
「失礼しまーす…」
ちょっと慌ただしい職員室に入ってすぐ、目の前に居る先生に声をかける。
「あのー…坪山先生いますか?」
坪山とは私の担任のことだ。