Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
「何してんの?こんなところで。」
声の主は思った通り直哉だった。
「なにって…職員室に呼ばれたじゃん。」
「あぁ~、そういやぁそうだったな。お前なんかやらかしたんか?」
「…いやぁ、それが全く見に覚えがないんだよね。」
私はちょっと肩を落とす。
正直部活に行きたかったから。
早く先輩の顔が見たかった。
「ふぅ~ん。で、坪山は?」
「何か会議なんだってぇー…」
「いつ来んの?」
「事務の先生によると、5時に終わるって言ってた。」
「5時かぁー…」
直哉は時計に目をやり時間を確認している。
「まだ30分もあんじゃん。あー…俺、どうせ暇だから相手してやるよ♪」
「えーっ、そんなわざわざいいよ。迷惑だろうし。」
「俺が相手したいって言ってんのー!」
笑顔で直哉はそう言った。
-ドキッ
何か、こんなこと言われるとドキドキする。
直哉は優しくて頼りがいがあるから女の子にはよくモテる。
直哉を思う女の子は数知れないだろう。
でもなぜか彼女を作ろうとはしなかった。
それが女の子をもっと集める理由なのかもね?