Basket Ball Club2〜ずっと大好き〜
職員室を出るとさっきのイスに誰か座っている人が居る。
……直哉…?
どうして直哉が居るんだろう?
私は声を掛けてみることにした。
直哉は私には気づいていないみたいだ。
「直哉ー?どうしたの?」
「おっ!あっ、南。ちょっと待ってた。」
ー…ドキンッ。
なぜか直哉の言葉にドキドキさせられる。
何…この気持ち?
「ま…待ってたって?何で?」
「いやー、一緒に帰ろうかなって思って。」
「……え?」
…一緒に帰る?
いやいやいやっ!先輩の所行かなきゃいけないし!!
「一緒に帰れねぇ?」
「んー…先輩の所行かなきゃ行けないんだよね…」
「そっか。彼氏か。そうだよな。わりぃなっ!」
「いや、こっちこそごめんね。何か待ってたみたいだし。」
「そんな気にすんなって!じゃぁーな。」
「うんっ!ばいばいっ」
一緒に帰ってどうする気…?
何か、私ー…何か変。
どうしたんだろう?