艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
私の隣に座った駒宮室長は、ビールとおでんと、それから軟骨唐揚げをさっきまで困った表情を浮かべていた店主のおじちゃんに注文する。


「それにしても佐々田。お前、親父か?」

私の注文したものをチラリと眺め、不愛想な表情のまま呟くと駒宮室長は煙草に火をつける。


郁ちゃんに見せていた笑顔なんて微塵も見せてなんてくれない。

部下の前では不愛想なんだから、もう。


いつもなら駒宮室長の嫌味に愛想笑いで返す私。


だけど、今日はアルコールの力も手伝って、ちょっと強気に返事をする。

「親父で、悪いですか?」

そう言って、眉間に皺を寄せ駒宮室長を睨んでみる。

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