艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
「萩原さんに聞きましたよ。朝から総務の子からプレゼント貰っていたことも。モテる男性って大変ですね」

軽く睨んで、そう言った私はビールを一気に流し込む。

って、なに怒ってんだろう、私は。


これじゃ、まるで浮気をした彼氏を追い詰める、ヤキモチ焼きの彼女みたい。



「あぁ、断ったよ。知らない人に誕生日プレゼントを貰っても困るだけだ。」

私の反応なんてどうでもいい様子の駒宮室長は表情一つ変えずに、ジョッキに残っていたビールを飲み干す。

「俺は、誕生日プレゼントは好きな女からキス1つだけもらえれば、それでいい」

やけに色気のある声で、駒宮室長がそんな言葉を口にしたから、私は驚いて駒宮室長の方を振り返る。

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