艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
「私、もう帰ります。」
場に、駒宮室長と一緒にいることは限界だった。
私はそれだけを伝えて、おもむろに席を立ちあがる。
急に私が立ち上がったものだから、駒宮室長は目を白黒させている。
「それから、これ。お誕生日おめでとうございます。」
私がポケットから出して、カウンターにそっと置いたのは、『ジョニー』だ。
「?」
駒宮室長の頭の上にクエスチョンマークが並んでいるのが見える。
「誕生日プレゼントと、それからこの間のお休みの日のお礼も込めてプレゼント、です。」
私の言葉を聞いている、駒宮室長の視線は真っすぐに私の方を向いているせいで、私はその場から一刻も早く逃げ出してしまいたくなる。