艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
「この間駒宮室長が探されていたNo,2です。ここに来る前、ちょっとトラブルでしっぽ取れてしまいました。じゃ、じゃあ、お疲れさまでした!!!」
その場に居辛くなってしまった私が捲し立てる様に一方的に喋る様子を、駒宮室長は静かに聞いている。
私は一方的に喋って会計を済ませると、急いで居酒屋を出ようと玄関に手を伸ばした時だった。
「おい、佐々田!!」」
駒宮室長が私の背中に声をかけて、私のことを呼び止める。
だけど、私は駒宮室長の声なんて聞こえなかった振りとして、走り去ろうとしていたのに……。