艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
「駒宮室長には、関係ない……」

それから先の言葉は、駒宮室長の唇によって遮られてしまう。

ふいに駒宮室長に、唇を奪われてしまった。


それは一瞬、ほんの一瞬の出来事。

不躾に唇が押し付けられる。


息の仕方を忘れてしまうほど、驚いた。

「……関係ないわけ、ないだろ?」

一瞬、宙を彷徨った駒宮室長の視線が真っすぐ私を見つめると、駒宮室長は確かにそう言った。

何が起こったのか状況が掴めずに、固まる私。


目の前にはいつもと変わらない、不愛想な表情を変えないままでいる駒宮室長が立っている。

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