艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
「わ、わ、私のことなんかより、郁ちゃんは最近どうなの?」

「どうなのって……。」

返事に困ってしまった私は、慌てて話題を変える。

郁ちゃんは、一瞬沈んだ表情を見せたような気がする。


「あっ!!そういえば一昨日だったかな。駒宮室長、うちのショップに視察にいらっしゃってましたよね」

思い出したかのように郁ちゃんは祥子さんに喋りかける。


「うん。時々うちの店にフラリとやって来るわよ。駒宮も現場の空気感、求めてるのかもね」

祥子さんは郁ちゃんと微笑みながら話をして、白ワインを口に含む。

< 164 / 262 >

この作品をシェア

pagetop