艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
たくさん、企画書作ろう。


駒宮室長のたくさんいる部下のうちの1人のままでいい。

だけど、駒宮室長に認めてもらえる部下になりたい。

私がいなきゃ困るって、ずっと思ってもらえるような部下になりたい。

それだけでいい、それだけでいいんだ。


15階に昇るエレベーターには、私一人だけ。

私はその中で、駒宮室長に惹かれている自分を否定して、駒宮室長の部下のままでいるべきなんだと呪文のように何度も自分に言い聞かせた。


さっきから胸の奥がひりついてしまって仕方がない。


15階に着いた私はひりつく胸をどうにか抑えながら、私は新規事業開発室のドアを開ける。


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