艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
いつか駒宮室長が買ってくれたブラックの缶コーヒーを購入して、とぼとぼと足取り重く
新規事業開発室に続く廊下を歩く。
「痛っ!!」
足元ばかり見て歩いていたせいだ。
誰かとぶつかってしまう。
「佐々田、前見て歩かないと危ないぞ」
ぶつかってしまった相手から、聞き慣れた艶のあるバリトンボイスが降ってくる。
余りの近さに、ホワイトムスクと煙草の混じった香りに包まれて、ぶつかった相手が駒宮室長だということを即座に理解した。
「す、すみません!!」
恥ずかしさと申し訳なさと、それからさっきからずっと駒宮室長のことばかり考えていたせいで私は駒宮室長の顔を見ることなんて出来ずに、俯きながら頭を下げる。
「怪我がなかったなら、よかった」
柔らかな口調の駒宮室長の言葉になんだか心が少しだけ温かくなる。
新規事業開発室に続く廊下を歩く。
「痛っ!!」
足元ばかり見て歩いていたせいだ。
誰かとぶつかってしまう。
「佐々田、前見て歩かないと危ないぞ」
ぶつかってしまった相手から、聞き慣れた艶のあるバリトンボイスが降ってくる。
余りの近さに、ホワイトムスクと煙草の混じった香りに包まれて、ぶつかった相手が駒宮室長だということを即座に理解した。
「す、すみません!!」
恥ずかしさと申し訳なさと、それからさっきからずっと駒宮室長のことばかり考えていたせいで私は駒宮室長の顔を見ることなんて出来ずに、俯きながら頭を下げる。
「怪我がなかったなら、よかった」
柔らかな口調の駒宮室長の言葉になんだか心が少しだけ温かくなる。