艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
「企画にある恋愛ゲームもアバター作成も本格的にやること考えるならば、うちの会社では限界がある」

眉間に皺を寄せ、難しい顔をしながら腕組みをしている駒宮室長。


なんだ、そんなことか……。

緊張が一気に解れていく。


駒宮室長に恋愛ゲーム作成の技術に限界があると言われることだって、私も渡部さんも想定内だったのだから。

とはいっても、駒宮室長の言葉を想像していたのは私ではなくて渡部さんなのだけれど。


「まどかちゃん、先手打っていて良かったね」

渡部さんが私に小さく耳打ちした言葉に、私には思わず表情を崩しながら大きく頷いてみせた。

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