艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
廊下の突き当りにある部屋に入ると、駒宮室長は私の手を離して解放してくれた。


「ここは?……」

「さて、」

2人の声が重なる。

スーツのジャケットを脱ぎながら駒宮室長は、私の声と重なったことに気が付いて、小さく肩を揺らす。


「きっと今夜はお偉方に飲まされて、酔いつぶれるだろうと思って部屋借りてたんだ」

ぐるりと見渡すと、キングサイズのベッドに柔らかそうなオットマン付きのソファー。

それにエスプレッソマシンまで備え付けられている。

内装だってかなりゴージャスで、都心の夜景も眩いばかりに輝いている。

やっぱり、駒宮室長ともなると宿泊するところも違うみたいだ。

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