艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
「へぇ……って、どうして私がここに!?」


関心してため息交じりの声を漏らした私が驚きの声をあげると、ネクタイを緩める駒宮室長が呆れた様子で私の代わりに小さくため息をつく。

だけど、表情はとても柔らかなままだ。


ネクタイを外し、シャツの首元のボタン1つだけを外した駒宮室長が私の頭に暖かで大きな手を優しくのせると私の顔を覗き込む。

ただでさえ色気のある駒宮室長がこんなことすると、色気がダダ漏れで私は目のやり場に困ってしまう。

そんなことを考えながら、視線を彷徨わせる私を一点に見つめる駒宮室長は静かに口を開く。

「まどかが、泣きそうな顔するからだ」

「へっ?」

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