艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
「いいか?俺は、1回しか言わないからな」

ソファーに腰を下ろすと、駒宮室長は当たり前のように隣に座った。

距離の近さを感じて、胸の鼓動が一気に加速していく。


そんな私に艶のあるバリトンボイスで駒宮室長が声をかける。

隣の駒宮室長と視線がかち合う。

駒宮室長の瞳はわずかに揺らいでいて、その瞳の中に私の姿が映されていることに気が付いた私は胸が締め付けられる。

駒宮室長の言葉に、私は息を呑むと小さく頷く。


私が頷いたことをしっかりと確認した駒宮室長は一度大きく息を吸い込むと口を開く。


「俺は佐々田まどかが好きだ。」

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