艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
昼休み、一人になりたくなった私はビルの裏通りにある小さな公園のベンチに座って空を見上げた。
私の気持ちとは裏腹に、空は真っ青で気持ちがいい位に天気がいい。
駒宮室長がまどかさんを想っていても、まどかさんが駒宮室長に気持ちが向かないのなら恋愛はスタートしないんじゃないか……。
すぐには諦めきれない、私の嫉妬深い意地悪な部分が顔を覗かせる。
今頃、2人で何しているんだろう。
さっき見かけた二人が並んで立っている姿を思い返すと、心が細る。
『駒宮室長とは、どうですか?』
意地悪な私は、わざとらしくまどかさんにメールを送りつけてしまった。
まどかさんに、私が先に駒宮室長のこと好きになったこと忘れないでいて欲しくて。