艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
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駒宮室長の誕生日は、本社にいるお友達から情報を入手した。
いつもより少しだけ早めに仕事を切り上げた私は、『LIVEUS』の本社が入っているビルの前で、駒宮室長を待っていた。
今日までもう何回も駒宮室長への気持ちを諦めようって思ったけれど、なかなか諦めが付かなくて、覚悟を決めて私は駒宮室長を待つ。
自分の気持ちをしっかり伝えなきゃ!!
すっかり冬の足音が聞こえてくるようになったこの時期は、ビルの間をすり抜ける風が冷たくて指先がすぐに冷たくなってしまう。
辺りが随分暗くなって、街灯のオレンジ色の明りが辺りを照らし始める。
かじかんでしまった指先を口元にあてて、暖かな息をハァーとさっきからもう何度も吐きかけている。
もう、帰ろうかな。
本社のビルの前は待ち合わせをする人だって多いというのに、さすがにもう待ち合わせする人も、人通りさえも少なくなった時間帯。
心が折れそうになった私が諦めて駅に歩き始めようとした時だった。
駒宮室長の誕生日は、本社にいるお友達から情報を入手した。
いつもより少しだけ早めに仕事を切り上げた私は、『LIVEUS』の本社が入っているビルの前で、駒宮室長を待っていた。
今日までもう何回も駒宮室長への気持ちを諦めようって思ったけれど、なかなか諦めが付かなくて、覚悟を決めて私は駒宮室長を待つ。
自分の気持ちをしっかり伝えなきゃ!!
すっかり冬の足音が聞こえてくるようになったこの時期は、ビルの間をすり抜ける風が冷たくて指先がすぐに冷たくなってしまう。
辺りが随分暗くなって、街灯のオレンジ色の明りが辺りを照らし始める。
かじかんでしまった指先を口元にあてて、暖かな息をハァーとさっきからもう何度も吐きかけている。
もう、帰ろうかな。
本社のビルの前は待ち合わせをする人だって多いというのに、さすがにもう待ち合わせする人も、人通りさえも少なくなった時間帯。
心が折れそうになった私が諦めて駅に歩き始めようとした時だった。