艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
ビルのエントランスから、駒宮室長が出てくる。
長身で、背筋がシャンと伸びた凛とした佇まいはどんなに遠くからでも目立っていて、駒宮室長だとすぐに分かる。
「駒宮室長!!!」
私は思わずビルを出たばかりの駒宮室長に声をかけ、走り寄る。
私がビル前で待っていたことに駒宮室長は、心の底から驚いた表情を浮かべている。
「お疲れ様です。私、あの……」
「君は確か……佐々田の後輩の……」
『そうです。まどかさんの後輩の寺原郁です』って名乗るのは簡単だった。
だけど、駒宮室長の中での私の存在って、あくまでまどかさんの後輩ってことなんだなって実感したら、やっぱり胸が苦しくなって小さく頷くのが精いっぱいだった。
長身で、背筋がシャンと伸びた凛とした佇まいはどんなに遠くからでも目立っていて、駒宮室長だとすぐに分かる。
「駒宮室長!!!」
私は思わずビルを出たばかりの駒宮室長に声をかけ、走り寄る。
私がビル前で待っていたことに駒宮室長は、心の底から驚いた表情を浮かべている。
「お疲れ様です。私、あの……」
「君は確か……佐々田の後輩の……」
『そうです。まどかさんの後輩の寺原郁です』って名乗るのは簡単だった。
だけど、駒宮室長の中での私の存在って、あくまでまどかさんの後輩ってことなんだなって実感したら、やっぱり胸が苦しくなって小さく頷くのが精いっぱいだった。