艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
「あの、私、駒宮室長のことが、好きです」
言っちゃった……。
スマホアプリでは告白したことだってあるけれど、リアルで告白なんて初めてだ。
震えてしまった声をどうにか押さえながら伝えた私の胸はうるさい位に高鳴っている。
「ごめん、君とは付き合えない」
表情一つ変えずに、駒宮室長はゆっくりとそれでいてはっきりとそう言った。
私は小さく頷くことしか出来なくて、震える声で駒宮室長の瞳を見つめ、尋ねる。
「どうして?」
そんなこと聞かなくても、その答えは分かっているのに。
だけど、聞かずにはいられなかった。
「俺には想っている人がいるんだ」
駒宮室長の言葉は私の予想していた言葉そのものだった。