艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
駒宮室長って人使いも荒いうえに、なんだか不愛想で、一緒に居ると緊張する。

私は苦手なタイプだ、こんな人。


だけど、駒宮室長が新しい上司。

考えていても仕方ない、かぁ。

頑張ろう!!頑張るしかないんだから。

私は駒宮室長の横顔を視界に捕らえながら、両方の手で拳をしっかりと握りしめた。



だけど、どうしてあんなに不愛想な駒宮室長のこと郁ちゃんは好きになったのだろう。

ようやく緊張の連続だった異動初日を終えて、駅から家までの道のりを歩きながら考えてみるけれど、答えは闇の中といったところだ。


私はおもむろにスマホを取り出し、郁ちゃんにメールを送る。


『ご報告:駒宮室長はとにかく不愛想です。』

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