艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
「そうそう、まどかちゃんは若くてかわいくて、すっかりみんなの妹的存在だよ。まどかちゃんがいるだけで明るくなる。」

萩原さんの言葉にあわせる様に口を開いた渡部さんも、ビールを飲みながら目を細めている。


萩原さんに加えて、渡部さんまで私のことをベタ褒めてくれる。

それなのに、やっぱり気分があがらない。


もしかして、私は祥子さんの代わりにこの開発室に異動になったんじゃ……

一瞬、頭を掠めた不安。



そんな不安を払しょくしようと、半分ほどジョッキに残っていたビールを私は一気に喉に流し込む。

先ほどまでおいしく感じていたビールが、やけにほろ苦く感じてしまう。


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