艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます

私の様子を見かねた様子で、駒宮室長が私の方にチラリと視線を向ける。

それから随分と短くなった煙草を近くの灰皿にこすりつけると、視線を私の肩を引き寄せている萩原さんにうつす。


「おい、萩原。佐々田を口説くな。距離が近すぎる」

いつもと変わらない不愛想で不機嫌そうな表情。

冗談なのか、本気なのかすら分からない口調の駒宮室長の声に、萩原さんが私からすぐに離れる。


た、助かった……。


「別にまどかちゃんを、口説いているわけじゃあ…。って、えっ?!もしかしてまどかちゃんって彼氏持ち?」

肩を撫でおろしている私の隣で、ぶつくさと呟いた萩原さんが、何かを思いついたかのように尋ねてくる。

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