艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
「何がって、ペットボトルのおまけを集めてることです。」

あぁ、ってついさっきのコンビニでの一件を思い出すかのように頷いた駒宮室長はポツリと一言呟くように答える。

「姪だ。」

「はい?」

一瞬すぎる、たった三文字の言葉に私は思わず聞き返す。

「あのおまけ、姪が集めているんだ。姉貴の子供。」


聞き返した私に、駒宮室長は右手で顔を押さえながら、説明してくれる。

その横顔は、さっきコンビニで見た時のようにわずかに赤らんでいる。



そんな駒宮室長の表情に、やっぱり私は胸がドキッと音を立てる。


15階にエレベーターが到着して、私たちは開発室へと続く廊下を歩きだす。

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