艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
私は足が長い駒宮室長の歩くスピードに追い付くように、少し足早に歩く。

「姪っ子さんいくつですか?」

駒宮室長の半歩後ろを歩きながら、尋ねてみる。

「小2だ」

「おまけ集める小2って、可愛いですね」

何気なく言った一言に、駒宮室長の歩くスピードが一気に緩まる。


「うるさいだけだ」



駒宮室長のうそつき。

不愛想な表情が、少しだけ和らいで、横顔を覗くと微笑んでいるようにも見えなくはない。


いつものぶっきらぼうな口調も、いつもよりもなんだか柔らかい。

姪っ子のこと、かわいいと思っているのがバレバレだ。


駒宮室長の表情の変化を見ながら、そんな考えが頭の中に浮かんできて思わず私は頬を綻ばせてしまう。
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