艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
「駒宮室長は不愛想で、口調はぶっきらぼう。週に2回は駅近くの商店街にある居酒屋に通っている。それから、かわいい姪っ子のためにお茶のおまけを集めていて、No,2とNo,3が見つからなくって探している、っと。それで他には?」
他には?って言われて、私は言葉に詰まる。
だって、私の知っている情報は全てと言っていい程郁ちゃんにメールしていたのだから。
「それだけですか?」
もう一度郁ちゃんが、尋ねる。
探るような郁ちゃんの視線が、なんだかくすぐったい。
「それだけです」
「えぇーーーー」
今度はきっぱりと答えた私の答えを聞くなり、郁ちゃんはまた個室に声を響かせる。
やっぱり個室を予約しておいてよかった。