艶恋オフィス クールな室長に求愛されてます
駒宮室長は会社のビルの隣にあるファッションビルに入っても、歩くスピードを緩めてはくれない。

そしてようやく足を止めたのは『LIVUS』のショップ前。

「ここ……」

駒宮室長につられるようにして私も足を止めて呟くと、駒宮室長は小さく頷く。


日曜のオープン直後の時間帯。

ほんの1か月ほど前まで、私はここ場所で働いていた。

日曜日のオープンから夕方近くまでは、1週間の中で一番忙しいといっても過言ではない。

実際、店内はセールも重なって、お客さんで賑わっている。

そんなショップを、店員としてではない立場で眺めるのは、とても新鮮な気持ちになる。

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