五月雨・弐








実玖はまだ高橋の事を好きらしい。
それは分かってる、あの子の眼を見れば。
皆にも未だ知れ渡っていない。
そりゃあ、三人にしか教えてないからね。

私と、隣のクラスのこと……ミズキ。
やだなって思ったけど、もう関係ないか。

「……テストっすね。」
「ね。」

私には、圭吾がいるんだから。







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