五月雨・弐
「でも……。」
「でもじゃない!!あんなゆとりの在る環境にいるからこんな頭の悪い娘に育ったんだ!その辺のガキと自分を比べるな!!」
響く叱責に涙を流す。
空気が震えてのしかかる。
その重圧が、何より怖かった。
「……嫌です。」
「聞こえないだろう!!」
「嫌!!」
「何を言ってるのかわかってるのか!」
“バン!”
机が叩かれる。
家族に味方なんて、いない。
ただ、居づらいだけ……。
怯えて、出て行きたいっていう願望。
そんなのばかりの毎日。
「……嫌……!!」
「もう一遍言ってみろ!」
「嫌ァァァァァ!!!」
それはもう、発狂に近かった。