五月雨・弐









「電話するぞ。」
「…………あなた、でも。」
「嫁のくせに威張ってるんじゃないよ!」

お父さんとお婆ちゃんは
私を本当に愛しているのだろうか?

冷たく刺のある生活。
母は同情するけど
それが何だか分からない。

「アンタなんて捨てられて当然。」
「…………。」

“ギリッ……。”

唇を噛む。








< 33 / 77 >

この作品をシェア

pagetop