五月雨・弐









お父さんたちは学校に連絡。
学校側は戸惑ったらしい。

時間が止まって欲しかった。
世界が終わってほしかった。

私の希望は、なくなった。

「来月転校だ。」
「…………。」
「返事をしろ!!」

ビクついてからだが反応する。
怖いと思う自分が、もうおかしいほど、私は混乱していた…………。

“ガチャン”

リビングを出る。
手から滲む汗に戸惑った。

いつから、こんなふうになったんだろう。
成績なんか、なくなっちゃえば良いのに。

「圭吾……。」

この前言いかけたこと
本当に言わなきゃいけなくなっちゃった。
圭吾、ごめんね。

貴方との幸せは、もう……。
圭吾、ごめんね。

さよなら。








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