五月雨・弐








来たのは、紗江たち。
私は何もいえなかった。
隔離されて、苺みたいでしょ?
なんて、変なジョークだったかな。

圭吾は、いつまでたっても来てくれない。
私は窓の外をじっと見つめた。
涙が出た。

「……ごめん、いい?」
「何?」
「……こんなときに、言えないけどね」











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