笑顔
さっきの挨拶も学校との話し合いの時に‘全校生徒に対しては全校集会の時にでも先生の方から伝えるけど同じクラスになった子達には栗本さんの方から時々サポートをお願いするかもしれないということを直接言ってもらってもいいかな?その方が先生から言うより気持ちが伝わりやすいと思うから’と提案されたのだ。
-はい
人前で発表をしたりすることに対して
恥ずかしい〜
と思ったりしない私はなんの躊躇いもなく頷いた。
あっちなみに私は前もって言われていたからといって事前に原稿を準備したりするタイプじゃない。
さっきの挨拶だって前に出てから思いついたものをそのまま言っただけだ。
「こちらこそよろしくお願い致します」
私は軽く頭を下げ、教室を出た。
「ただいま〜」
「おかえり〜莉音。始業式お疲れ様」

「あっクラスの子達に言ったの?先生達が話し合いに言ってたやつ」
「軽くね。まぁそんなに期待はしてないしね」
「そっか。‘サポートしてくれた時に嬉しいな助かったな’っていうくらいの気持ちでいいんじゃない?」
「そだね」
「とりあえずお母さんは莉音の高校生活が充実したものになればいいと思ってるよ」
うん
お母さんに今日のことを話してから部屋に行った。
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