番犬男子
チラッと幸汰を一見してみれば、表情は笑ってるけど、眼は笑っていなくて。
番犬の殺伐とした黒いオーラを纏っていた。
わあ、怖い。
強盗犯も、昨日あれだけ派手に虐げられておいて、よく復讐しようと企めるよね。
メンタルどうなってるの?
今度こそ容赦なく叩き潰されるよ、絶対。
「で、どうすんだ?食い止めんのか?」
遊馬が問いかけると、一番最初に稜が述べた。
「魁皇の下っ端ごときなら、適当にやってても計画ぶち壊せんだろ」
「あえて野放しにして、襲撃してきた時に一気に殺っちゃうのもありよね」
「俺はケンカできるんならなんでもいいぜ~」
稜も雪乃も遊馬も、敵が弱小とはいえ、ゲーム感覚で今後の対策を決めちゃっていいの?
なんか軽くない?