番犬男子
「俺らを誰だと思ってんの?」
「お前らの行動なんかすぐわかんだよ!」
「もちろん計画も大体は知ってるよ」
「復讐、ですよね?やれるものならやってみてください。無理だとは思いますが」
面倒くさそうにしてる稜、ケンカ腰な遊馬、男口調の雪乃、番犬の影をちらつかせてる幸汰の順に、不良集団を挑発した。
あたしがお兄ちゃんに、お兄ちゃんがみんなにちゃんと連絡しておいたことにより、
この場には元魁皇の下っ端たちを出迎えるように、お兄ちゃんを筆頭とした双雷のメンバーが集っていた。
パトロール中に緊急収集したため、幹部以上は5人全員いても、下っ端はそろっていないが仕方ない。
「千果、何もされてないな?」
「うん!このとおり、無事だよ」
お兄ちゃんに大丈夫アピールすると、頭を撫でられた。
あたしが妹だと信じてくれてるわけじゃないのに、こういうことを平然としちゃうところ、ほんとずるいよね。
好きだけど、もっとしてほしいけど、自惚れちゃうから反則。