番犬男子





「俺らを誰だと思ってんの?」


「お前らの行動なんかすぐわかんだよ!」


「もちろん計画も大体は知ってるよ」


「復讐、ですよね?やれるものならやってみてください。無理だとは思いますが」



面倒くさそうにしてる稜、ケンカ腰な遊馬、男口調の雪乃、番犬の影をちらつかせてる幸汰の順に、不良集団を挑発した。




あたしがお兄ちゃんに、お兄ちゃんがみんなにちゃんと連絡しておいたことにより、


この場には元魁皇の下っ端たちを出迎えるように、お兄ちゃんを筆頭とした双雷のメンバーが集っていた。



パトロール中に緊急収集したため、幹部以上は5人全員いても、下っ端はそろっていないが仕方ない。




「千果、何もされてないな?」


「うん!このとおり、無事だよ」



お兄ちゃんに大丈夫アピールすると、頭を撫でられた。



あたしが妹だと信じてくれてるわけじゃないのに、こういうことを平然としちゃうところ、ほんとずるいよね。


好きだけど、もっとしてほしいけど、自惚れちゃうから反則。



< 452 / 613 >

この作品をシェア

pagetop