番犬男子
あたしも居間に移動した。
おばあちゃんに挨拶しながら、ちゃっかりお兄ちゃんの隣に座る。
目の前のちゃぶ台には、おばあちゃんが作ってくれた朝ご飯が。
美味しそうだな。
the和食って感じ。
こういう朝ご飯は久々だ。
「いただきます!」
「めしあがれ」
合掌して、お味噌汁を一口飲む。
「美味しい!」
そう言うと、おばあちゃんは嬉しそうに顔のしわを増やした。
お兄ちゃんは毎日こんな美味しいご飯を食べてるんだ。
いいな、羨ましい。