僕は君を世界で一番、そう一番愛し続けているんだ。純情すぎてもう君しか見えなくなっているこの純愛
「いいのか」






彼女は小さく頷いた。







そして僕たちは、誰に教わったわけでもなく、ゆっくりと、キスをした。






柔らかくて、暖かで、かすかに彼女から漂う石鹸の香りを感じながら。







静寂が海の波の音をかき消していった。








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