だから、笑って。





「はぁっはぁっ」




街の路地裏を抜けると少し辺鄙な住宅街に出た。



住宅街の小道を駆け下り、また路地裏に入る。



路地を抜けると学校の裏山に出た。



「この山下りれば学校の裏庭に出るんだぜ」


ちょっとキツいけどな、そう言って凜くんは少し急な斜面を下りた。





「菜乃花、そこに大きい石があるから」

凜くんは私の手を握ってくれた。
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