だから、笑って。
「やっと4階まで階段を上らなくて済むねー!」
里沙は思い切り伸びをした。
確かに・・。朝から4階までの階段を上るのは体力的にもすごくしんどかった。
「かといっても、3階ってのもそれなりにきついけどね」
里沙は教室のドアを思い切り開けた。
見慣れない面子なのによくそんなに堂々と教室のドアを開けられるよね・・。
案の定、全生徒がこっちを向く。
うっ・・・・。
入学式の時も私はこの視線に驚いてたよなあ・・。
私は思わずリュックのショルダー部分をきゅっと握った。
黒板に貼ってある座席表を遠目で確認して、自分の席に座った。
里沙とは出席番号がかなり離れてしまったので、席が遠くなった。