だから、笑って。
1人になり、先生がまだ来そうになかったので少しだけ低くなった桜の木を眺めた。
今日は、とても大事な日である。
お兄ちゃんの命日なんだ。
お兄ちゃんの命日はやることがほとんど決まっていて、お兄ちゃんの仏壇にお花を添え、お兄ちゃんにお話ししているんだ。
今日はお母さんからお小遣いももらったし、お兄ちゃんの好きだった和菓子でも買ってあげようかな。
なんて、桜の木を眺めながら色々と考え事をしていた。