だから、笑って。
あの日、間宮くんが教えてくれた小説を家に帰るなりすぐに読んでみた。
とてもページ数が多くて、理解力に長けていない私は読むのにすごく時間がかかったけれど、とても読みがいのある物語だった。
主人公が、世界観が、なんとなく彼らしいとも思った。
けれども恋愛、言わば最終的には失恋系の小説だったので恋愛経験ゼロの私には感情が理解できない部分もあった。
とりあえず、彼は私よりずっと大人な世界を見ているんだなってなんとなく思った。