だから、笑って。


図書室に着き、間宮くんと作業を始めた。




「・・・あれ?この本、破れてる・・。もう一冊あったっけ?」


私は間宮くんに破れたページを開いて見せた。



「本当だ、1ページ丸ごといかれてるね。ひどいな」


そう言って間宮くんはカウンターの上にあるパソコンをいじった。




「書庫に一冊あるっぽいよ」


書庫・・・。


この高校の書庫は入ったことがない。

どうやら噂によると、図書室では見られない貴重な本も見ることができるのだとか。




私と間宮くんは書庫のカギを手に書庫へ向かった。

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