だから、笑って。


どうしよう・・・っ!


胸が高鳴ると同時に緊張して手汗がどっと出てきた。



相合傘なんて・・・。



「あー、菜乃花が持つとちっさくて入れないから俺が持つ」



そう言って凜くんは私の傘を持った。



「もっとこっち。濡れるよ」


凜くんは私の肩をずいっと寄せた。


「っ・・!」


肩と肩が密着する。




私、たぶん今人生で一番顔が熱い・・・。



真っ赤な顔を見られたくないのでひたすら下を向いていた。


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